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福岡県の薬局・医療施設・薬剤師事情
観光スポットもあり、福岡市と北九州市という政令指定都市が２つある福岡県の薬剤師の数は11,193人。人口10万人に対し薬剤師の数は219.9人と全国平均の226人よりも6.1人少なく 、薬剤師がやや不足してます。
薬学部のある大学は福岡市のみに3校あり、多くの施設が福岡市に集中してます、福岡市のみ見れば充実してますが、市外だとまだまだ薬剤師が不足しており、市を外れるだけで年収がアップする求人を見つけられます。

福岡県内には薬局2,890件、病院462件、診療所4,608件があり、それぞれの職場で働く薬剤師数は薬局勤務が6,707人、病院勤務が2,425人、診療所勤務が172人。福岡県で働く薬剤師11,193人のうち、59.9 ％が薬局に、21.7 ％が病院、1.5 ％が診療所に勤務してます。

福岡県の薬剤師の平均年収と平均年齢
九州内で人気がある福岡県で働く薬剤師の平均年収は472.9万円で全国第36位。全国平均の515万円より42.1万円低くいですが前年度の調査では全国1位でした。要因は「薬剤師の若返り」や「労働時間の短縮」と言われます。
また、福岡県の薬局・医療施設（病院・診療所）で働く薬剤師の平均年齢を年代別に見ると、20代1,292人（13.9 ％）、30代2,657人（28.6 ％）、40代2,290人（24.6 ％）、50代1,656人（17.8 ％）、60代1,074人（11.5 ％）、70代281人（3.0 ％）、80代以上54人（0.6 ％）となり、福岡県の平均年齢44.7歳。全国の平均年齢45.3歳と比較しても低いです。

市外の北九州市や筑後・筑豊エリアでは、チェーン展開している大手薬局より地場に展開する地域密着型の中小規模の薬局が目立ち、福利厚生が充実した労働環境の良い求人を見つけられる機会もあります。 福岡県は九州地方の中では最も人口の多い県で、福岡空港があり韓国や中国、台湾などに観光へ行く方も多く日本の玄関口の役割もしてます。 福岡市は大規模病院や大手薬局・ドラッグストアの本社が数多く存在して、人気エリアであるため、薬剤師の人員体制が整っている職場が多く、在宅や漢方など様々な取り組みをしてます。

参照：厚生労働省「平成26年度衛生行政報告例」「平成27年度衛生行政報告例」「平成26年医師・歯科医師・薬剤師調査」「平成28年度厚生統計要覧（保健衛生）」「平成28年度賃金構造基本統計調査」。 ＊年収は「賃金構造基本統計調査」より「きまって支給する現金給与額×12ヶ月＋年間賞与その他特別給与額」で算出。